4月22日地裁判決直後の烏賀陽弘道氏からのメッセージ
4月22日の地裁判決直後に烏賀陽弘道氏が知人たちにあてて送信したメールです。
youtube 烏賀陽さんによる敗訴の報告映像みなさん オリコン裁判について残念なご報告をしなければなりません。
東京地裁(綿引穰裁判長)は22日、私烏賀陽に対してオリコンに100万円の損害賠償金を払えという判決を下しました。
判決内容を吟味すると、これは恐るべき判決だと慄然とします。
烏賀陽が証拠として提出した取材ノート、烏賀陽本人の法廷での証言はおろか、オリコンの数字が操作可能であり、その工作が日常化していたことを証言した元 ソニーミュージック社長の丸山茂雄氏の証言や、ジャーナリスト津田大介氏の証言、あげくの果てにオリコンの調査対象店を抜き打ちで烏賀陽弁護団が調査した 内容まで「信用できない」と、烏賀陽側の証拠にほぼ全否定に近い判断を下しました。
もし記者の取材オートや、記者本人の法廷での証言が信用できないなら、記者は何を持って訴訟に対応する「証拠」とすればよいのでしょう?
「オリコンの数字は有る程度操作できる」と烏賀陽の取材に話した人間は5人います。5重に裏が取れれば、それは通常の取材では真実と判断するに十分と判断 するのではないでしょうか。が、法廷ではどれも「取材対象者は取材源の秘匿で明かせない」ことを理由に烏賀陽に不利な判断をしました。この判断は報道のあ り方を根本から破壊してしまいます。
また、こうして烏賀陽に不本意な形で掲載され、掲載を断った内容にまで取材源(烏賀陽)が責任を負わされるのでは、誰が取材に協力などするでしょうか?これではマスメディアの「取材」という行為そのものが成立しなくなります。
また掲載誌「サイゾー」の出版社や編集部を訴えず、取材協力者だけを狙い撃ちする手口は、「ぼくはパパを殺すことに決めた」事件と同じ構図です。刑事だけでなく、もっと敷居の低い民事訴訟でこうした取材協力者つぶしが認められるなら、報道など成り立ちません。
さらに、オリコン本人が「この裁判の目的は烏賀陽が報道した事実を隠蔽し、事実ではないと認めさせ、謝罪させることだ」と公言しています。これが恫喝でなくてなんでしょう?訴訟の目的外の濫用でなくてなんでしょう?
不条理極まる判決と言わざるをえません。これでは、言論の自由と民主主義を守ろうと烏賀陽を応援してくれた全ての人に対する冒涜ではないでしょうか。
今回の裁判はたまたま「烏賀陽vsオリコン」という形になりましたが、この訴訟の本質は「民主主義を守ろうとする人VS裁判制度の悪用で民主主義を破壊しようとする勢力」の争いなのです。
私は裁判所は「民主主義を守る砦」であると信じます。というわけで、まだしばらくこの争いを続けることになりそうです。
引き続きよろしくお願いします。
烏賀陽
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